六甲全山縦走 ~須磨浦公園から高取山、丸山①~
季節外れの暖かかった週末に、六甲全山縦走路を歩こうと思い、行ってきました。
「六甲山」という山は厳密には存在しません。
六甲最高峰、六甲山系最高峰なとと言われる山はありますが、基本的には須磨浦公園から有馬、宝塚に連なる山々を総称して六甲山系などと言います。また、一般に「六甲山」というと六甲ケーブル山上駅や丁字ヶ辻、六甲山ホテルのあたりから六甲山最高峰のあたりを指すことが多く、六甲山系最高峰を六甲山と言うこともあります。
閑話休題。
そういう訳で、六甲全山縦走は須磨区の西端須磨浦公園から宝塚まで、主な山々を登り尾根を歩き、時には山と山の間の街を歩くものです。
(縦走と言うくらいなのでトレイルランしても良いのでしょうけど)
1日で縦走することも可能なコースではありますが、初心者ハイカーとしては何回かに分けて、自然を感じるのを楽しみながら歩こうと思います。
スタート地点は山陽電鉄須磨浦公園駅。
駅を降りたら右へ進みます(↑の写真は駅に向かって撮った写真なので、この写真で見ると向かって左ですね)
しばらくは須磨浦公園内の整備された道を進みます。まずはこの坂を。
敦盛橋と名のついた橋があります。
平家物語でも名高い「敦盛の最期」この一ノ谷の合戦のできごとですね。
須磨区内にある須磨寺にはそのシーンを再現した庭がありますが、それにちなんでの名ですね。橋自体は普通の橋ですが須磨では源平合戦は語り継がれて身近なのを感じさせてくれます。
敦盛橋を渡るとすぐにこんな階段が。
車道からでも行けるはずですが、ここは「ちかみち」とも書いてあるこの階段を上がります。
ちなみに、ここから最初の山「鉢伏山」の頂上までは歩きやすい階段がずっと続きます。
須磨浦山上遊園があるので、いわば海辺から山上まで公園内なのです。
(まあ六甲山系全体も瀬戸内海国立公園に含まれますが、そういう意味ではなくいわゆる整備された公園ですね。なので山歩きの装備などがなくても体力さえあれば鉢伏山登山は安全にできます。)
階段を少し上がるとこんな広場に出ます。
もう既に眺めがいい✨
ちなみにこの広場からどう進んだらいいのか一瞬迷いますが、上がってきた方向へそのまま上へ向かえば大丈夫です。
上に向かう道は結局この道になるはず。
さらに少し上がると明石海峡大橋と淡路島も見えていい景色が見られました。近くに住んでたら天気のいい日とか季節ごとに上がってきたくなりそう
階段を上がっていくとひとつめの展望台。
すでにいい景色を見られる場所があったのですが、座って落ち着いて景色を見られるのはいいですね。
梅が咲いてました
少し行くとロープウェイの駅が。
この時期は点検保守のために休止中。
でも歩いて登る道は確保されています。
ロープウェイで上がってきた人はここから「乗り心地の悪さ」が売りの「カーレーター」に乗り換えて山上へ行きます。このカーレーターも休止してました。
でも駅の屋上の展望台には上がれます。
山側を見上げた写真の中央がカーレーターの線路…の屋根です。
見て分かるとおり、ここまできたら鉢伏山の頂上まではあと一息です。
こんな分かれ道があります。
六甲全山縦走路は右となっていますが、鉢伏山頂に上がっても普通に合流しますので、私は今回山頂方面へ向かいました。
コロナなのか冬だからなのか須磨浦山上遊園はお休みでした。
右奥へ進みます。
1つ目の山の山頂に。
そしてここからようやくというか山道らしい舗装されていない道になります。
ちなみにしばらくは尾根を行くような道が多いです。
風がさわやかで気持ち良かったですね、5月に来てみたらすごく良さそう。
まずは尾根を通って隣の旗振山へ。
同じくらいの高さの山で、しかもすぐ近くなのでアップダウンもさほどはありません。
最初の茶店「旗振茶屋」が見えてきました。
ここにはわりと人もいて、六甲縦走路の入り口としてハイカーの集う場所のような趣き。
お地蔵さんに道中の無事を祈願。
別の登山口から上がってくる道と海
旗振茶屋を後にして、次の山(鉄拐山)へまた尾根を歩いていきます。
このあたりは歩きやすいし割と明るくて、初めての山歩きという方にもお薦めしたい道でした。この日はたまたま気候も良かったのですごく気持ちのいい道でした。
六甲全山縦走路…に限らずですが六甲山系には道標がかなり立っているので迷いにくくなっています。
この辺りの道は尾根なので海側も見えれば西区の町並みも見えて、眺望もかなり楽しめます。
そして少し行くと鉄拐山頂
なかなかの絶景です。
景色を楽しんで、そして道を下っていきます。
結構下った気がするのですが、まだ小高い山の尾根で、そして段々整備されて明るい公園のような風情になってきます。
「おらが茶屋」という茶店?カフェ?があり、上が展望台になってました。
綺麗に整備されて花も綺麗でした
そしてここから下界というか街へ一旦降りていきます。
ちなみに、東側から来るとここまで登ってきて尾根になるので、つまり上がってくる「山」な訳で…このあたりは高倉山と呼ばれています。
次回 六甲全山縦走~須磨浦公園から高取山・丸山②~に続きます。